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The French Blue

ビジネス街の一角にあり、リーズナブルな価格でフレンチのコースを楽しめるお店があるとの情報を仕入れ、久しくフレンチの店に足を運んでいなかった私は嬉々として向かった。

 

天満橋駅から徒歩7分程歩き北大江公園の交差点を西に進むと、日暮れも早まり暗くなった街でひときわ存在感を放つお店The French Blueがある。

 

「普段はとても優しいけれど料理に対してはストイック」とスタッフに評されるのは、20歳で料理の道に進み、23年間、神戸北野ジャンムーランや銀座オストラル、ブライダル業界のシェフとして腕を磨き続けたオーナーシェフ高石達郎氏。

 

若き日にフレンチに対して敷居の高さを感じた彼が、特別な日くらいはいいものを食べたいという思いから、高級店と変わらない味をカジュアルにというコンセプトで2年前にオープンしたのがこの店だ。

 

白を基調とした内装は上品でありながらも、高級感を押しつけてくるわけでもないので、私のような庶民的な人間でも気後れすることなく入れるし、なにより居心地がいい。

 

時間をかけて楽しむフレンチにおいて、無視してはいけない大事な要素だ。

 

 

 

 

 


 

訪れたのは10月の中旬で、すでにコースは秋の味覚で満ちていた。

 

季節ごとの旬の食材を使用するのがオーナーシェフのこだわりで、1カ月ごとのペースでメニューも変更されていくらしい。

 

旬の食材は食べる側も楽しみにしていることの一つなのでやはり嬉しい。

 

 

 

本日は魚メインのコースを頂くことにした。

 

 

 

まず運ばれてきたのはカラフルな豆が敷き詰められたアンティーク調のオシャレな小物入れを器にした、数種類の料理。

 

チーズ風味のシュー、フォアグラムースのクレープ等、味はもちろん見た目にもわくわく感があり以降の料理の期待を持たせる。

 

シェフのこだわりは随所に感じられるが、特に気になったのはジャーキーにもなっているこの店で使用されている肉だ。

 

日本のほとんどの牛の素牛である高品質の但馬牛を繁殖から飼育、販売まで一貫して行っている生産者から仕入れている。噛めば噛むほど旨味が出てくる。

 

非常に満足のいく味。

 

だがこれは序章。

 

物語はまだ始まったばかりなのだ。

 

 

 

 

 

 

 


 

次に運ばれてきたのは秋サバと秋ナスを使った一皿。サバを酢でしめ、ナスはブイヨンと生姜で煮びたしにしたという逸品だ。

 

サバとナスの相性がいいのは知っていたが、酢じめとブイヨンの組み合わせも絶妙でかなり美味い。

 

もちろん青魚特有の臭みもないし、サバの上に乗せられた燻製パウダーの風味で味に深みが出ている。

 

 

 

 

 


 

お次はマス。低温のオイルで火を入れマスの魚卵を乗せ、グリーンマスタードのマヨネーズソースを添えた料理だ。さらにその上には千切りにしたワサビ。

 

 

ここにもシェフのこだわりがあるらしく、マスとワサビはシェフの故郷でもある神鍋から取り寄せている。

 

火山地帯でもある神鍋は湧水が非常にキレイで、そこで育てたマスと、同じ水で育てたワサビを使用しているという徹底ぶり。

 

良いものであれば故郷周辺のものを優先的に使うなど地元愛にも溢れる男なのだ。

 

しっとりとした舌触りで口の中にマスの味が広がり、ワサビのほどよい辛みのおかげで丁度よい余韻がある。これまた抜群の美味さだ。

 

 

 

 

 


 

続いては半熟卵とポルチーニのコンソメのスープ。

 

卵とポルチーニはそれだけで相性抜群の組み合わせだが、さらにコンソメと交わることでうま味が舌の上に芳醇に広がっていく。

 

藁が詰まった器と相まって、いっそう秋を感じさせてくれる素晴らしい一品。

 

 

 

 

 


 

さて、デザートタイム。

 

 

見た目ではどんな味なのかがまったく想像できないが、真っ白なお皿にきれいな紫色が映えて、思わず声が出てしまいそうだ。いや、出ていたかもしれない。

 

ムラサキイモのテュイル栗のムース詰め、赤ワインでコンポートした20世紀梨と葡萄のソルベ。

 

まずムラサキイモのクッキーだが、さすがイモと栗という秋のスイーツ2大スターが共演しているだけある。

 

二つが口の中で溶け合い、程良い自然な甘みを生みだしている。20世紀梨には赤ワインの香りが凝縮され、梨本来の甘さとの完璧なバランスが素晴らしい。

 

そしてシャーベットの口溶けとさっぱりとした後味は物語の終わりにふさわしいものだった。

 

 

 

 

 

残りのワインを飲み干し、幸せな時間はもう終わりなんだよと自分に言い聞かせる。

 

 

 

 

料理の素晴らしさ、お店の雰囲気、オーナーやスタッフの人柄すべてが最高だった。おそらくまた足を運ぶだろう。

 

 

 

今回頂いたコース以外にも、一皿ごとに料理に合ったワインをオーナー自ら選んでくれるペアリングコースや、昼間から本格フレンチを味わえるランチも非常にリーズナブルな価格で提供しているので、近くで仕事をされている方や時間のある方は、ぜひそちらも利用してみて欲しい。

 

 

 

カジュアルな価格で本格フレンチを楽しめる数少ないお店だ。

 

 

 

 

オーナーシェフ/高石 達郎

 

 

20歳で料理の道に進み、23年間、神戸北野ジャンムーラン、銀座オストラル、ブライダル業界で腕を磨く。

 

フレンチに対して敷居の高さを感じ、「特別な日くらいはいいものを食べたい」という思いから、高級店と変わらない味をカジュアルにというコンセプトで2年前にオープン。

 

季節ごとの旬の食材を使用するのがこだわりで、1カ月ごとのペースでメニューも変更されていく。

 

良いものであれば、故郷でもある神鍋周辺のものを優先的に使うなど地元愛にも溢れている。

 

 

 

 

 

取材・文 / 森田 総明

写真 / 細川 俊介


The French Blue

【 住所 】
〒540-0034
大阪府大阪市中央区島町2-2-10
天満橋コープ 1F
【 電話番号 】
06-6809-4608
【 URL 】
The French Blue
【 営業時間 】
ランチ  11:30 - 14:00(L.O.)
ディナー 17:30 - 20:30 (L.O.)
※全席禁煙です。
【 定休日 】
水曜日(祝日の場合はその翌日)

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