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自分を信じて決める!これです。いいじゃないですか失敗しても。それが学びなんです。

「絶対に自分を必要としてくれる人がいると信じて、一歩踏み出す。」

苦しい時、この言葉で自分を奮い立たせてきた濱野正治氏。人材育成の分野で長いマネージャー経験を基に培った答え。そんな彼が次世代に伝えたい、社会人として、営業マンとして大切な事とは――詳しいお話を伺いました。

 

20年も前から

 

――現在の事業の特徴を教えてください

 

事業としては二つ展開しています。不動産の貸付業、そしてエネルギー関連事業ですね。自社発電所の運営管理と再生可能エネルギーの販売事業です。

 

太陽光発電は、5年程前に投資目的で始める方が多かったんですけど、うちがやりはじめたのは20年も前なんですよ。

 

父親がまだ現役で経営最高責任者をやっています。父は今年で86歳なんですけれど、物が全くない時代を生きてきたんですよね。

 

日本には資源が少なく、輸入に頼らざるを得ないですよね。そういう現状で、せめて自分の所で使っている電気くらいは自給自足できるようになりたいという思いで始めたみたいです。

 

昔からやってきたというのが、特徴といえば特徴ですね。

 

会社の歴史

 

今は不動産や太陽光をやっているんですが、もともとは、父が捺染業をスタートさせたんです。簡単に言うと布団カバーなんかを染める会社ですね。

 

その事業で少しずつ資産を増やしていったんですが、20年ぐらい前に、大手メーカーが生産をアジアに求めていったんですよ。日本は人件費なんかも高いですから。

 

このままいけばそのうちジリ貧になると感じて、父は業種転換を考えたんです。そして、資産を残して出来る方法が、不動産貸付だったんですよ。

 

徐々に規模を縮小していって、マンション、立体駐車場などに変えていき、15年ぐらい前に完全に移行しました。

 

――濱野さんご自身、会社を継がれる気はあったんですか?

 

まったく無かったですね。父とは考え方も違っていましたからね。

 

――お父様からは、会社を継げとは言われなかったんですか?

 

言われていましたよ。兄が全く別の世界に進んでしまったので、私に白羽の矢が立って戻ってこいと言われました。

 

でも、まだ若かったし、なかなか父親と一緒に仕事をしようとは思わなかったですね。

 

――いつ、会社を継ぐことを決心されたんですか?

 

実際に戻ってきたのは4年ぐらい前で、転勤とかもあって実家に帰ることなんて全然なかったんですよ。

 

でも、ふと冷静になった時に今まで親孝行っていうものを何一つしたことが無いなと思ったんですよ。

 

年を取ってくると、病気をしたり、亡くなったりっていう周りの人の話を聞く中で、せめて自分が会社を継ぐことで、一つの親孝行になるのかなと。

 

やっぱり、自分が作った会社を誰も継がないっていうのは寂しいと思うんですよね。そう思ったのが、きっかけですね。

 

決算書だけを見る銀行

 

――もともと銀行に勤めていたとお聞きしていますが、退職されたのはどういう理由からですか?

 

私が銀行を辞める少し前に、合唱連呼のように銀行同士の大型合併が始まったんですよ。

 

その時、私は海外勤務でロサンゼルスにいたんですが、日本に帰ってきて思ったのは、銀行が変わったなってことだったんです。

 

規模が大きくなって、お客様の利便性が上がったのは良いことなんですけど、働く側の意識が変わってしまったように感じました。

 

私が勤め始めた頃の銀行員の醍醐味って、企業を見る目を養うってことだったんです。でも、その時の銀行って、決算書の数字だけを見て、融資したりしないを決めたりするんですよ。

 

転職

 

昔みたいに企業に見学に行ったり、経理、営業、企画の人に会ったり、経営者がどういう考えで事業をしているのかを見る余裕が無くなっていました。

 

金融庁検査の資料作りとかでみんなが追われていて、銀行が事務屋さんみたいになっていって、企業を見る目を持った人たちが少なくなってきたと感じたんです。

 

このままここにいてもいいのかという思いと、違う場所でチャレンジしたいという思いがあって、プルデンシャル生命という保険会社に入りました。

 

その後、日本生命にマネージャーとして勤め、現在に至ります。

 

――長年、営業職をされてきた濱野さんですが、仕事をする上で心がけていることはどういった点でしょうか?

 

相手の話をよく聞くということが大切ですね。もっと根本から言うと、人から好かれるというのが大事だと思います。

 

それには私生活が大事で、営業の時だけ意識していてもダメなんですよ。自分をサポートしてくれる環境づくりですね。

 

例えば、あるビルで働いているとしますよね。ビルに入るときにいろんな人に会うはずなんですよ。

 

掃除の方、守衛さん、郵便配達の方とか。単純な事なんですけど、真っ直ぐ目を見て挨拶するとか、そういうことが大事だと思うんですよ。特別なことではなくてね。

 

0が10、20、30にもなっていく

 

 

あとは、自分のやってきたこと、経験したことを惜しみなく教えるってことですね。人に何かを教えることで、改めて自分にとっても勉強になります。

 

保険会社でマネージャーをやってわかったことなんですが、自分ひとりの力ってたかが知れているんですよね。

 

例えば、それがトップセールスマンであっても、0が1になるくらいで。でも、それをチームでやると、0が10、20、30にもなっていく。

 

だから、惜しみなく教えるっていうのは、すごく大切だなと思います。

 

――社会に出てからこれまでの中で、苦しかった時代はいつ頃ですか?

 

やっぱり保険会社時代はしんどかったですね。フルコミッションという今まで経験したことのない世界で、自分でお客さんを見つけて、スケジュールを立てて行動していく。

 

怒る人はいないけれど、全部が自分に跳ね返ってきますからね。本当の意味での自立を学べました。

 

――過酷な状況をどのようにクリアしていきましたか?

 

自分を信じるしかなかったですね。絶対に自分を必要としてくれる人がいると信じて、一歩踏み出す。

 

例えば、自分の友達に保険の話を聞いてもらうとして、「嫌がられるだろうな」とか「友達無くしたらどうしよう」っていう感覚を持ってしまうんですよ。

 

でも、それって結局自分の保身なんですよね。もしかしたら、その友達は、自分を必要としているかもしれない。

 

その友達に「なんであの時、話してくれなかったんだ」と言われるかもしれない。今はそのタイミングじゃないかもしれないけど、必要な時が来るかもしれない。

 

営業の仕事って問題解決ですから、まず話すことが使命じゃないかと思ったんです。そう思うと、気が楽になりましたね。

 

これからのこと

 

――昔の自分と今の自分を比べて、どういうところが変わったと思いますか?

 

社会に出てからですけど、物事を前向きに捉えられるようになりました。昔は結構ネガティブだったんですよ。勉強でもスポーツでも恋愛でも。「この人だから出来るんだ」みたいな感じで。

 

でも今は、後の成功のために失敗することが大事だと気付きました。何もしないよりは、やって失敗する方がいい。

 

まず、自分がやりたいことをやってみる。上手くいかなくても、借金を背負っても、世間から批判されても。そこから得るものって、とても大きいと思うんですよ。

 

それが将来に繋がっていくから、チャレンジすることは大事だと思います。

 

――濱野さんご自身は、具体的にどんなチャレンジをしていきたいですか?

 

不動産は興味があるのでやっていきたいですね。全国展開を考えています。せっかく不動産貸付業をやっているので、幅広くやっていきたいと思っています。

 

――濱野さんが叶えたい未来ってどういうものですか?

 

生き方としては、自分が本当の意味での自由になりたいです、遊びたいとかではなくて。

 

働くって生活の為っていう理由がほとんどじゃないですか。そうではなくて、時間も経済的にも自由になって、社会に還元できたらいいなと思っています。

 

日本って、災害が多いじゃないですか。それで、幼稚園とかを災害時の避難場所にするっていう話があったりするんですよ。

 

そういう場所に太陽光パネルと蓄電池を設置して、緊急時にエアコンや冷蔵庫を使えたらいいですよね。

 

そういったことをしていくために、自由人になりたいんです。その為にも、まずは自分の会社をしっかりとしていかなくてならないと思っています。

 

――そうなるために乗り越えていかなければいけない課題はなんでしょうか?

 

決して自分一人ではできない事なので、自分をサポートしてくれる環境、仲間を作っていくことが大事だなと思います。

 

率先してサポートしてもらえるような、尊敬される人間でありたいですね。

 

――最後に、夢を追いかけている方、夢はあるけど一歩踏み出せない方に一言お願いします。

 

なかなか勇気がいることですもんね。自分を信じて決める!これです。いいじゃないですか失敗しても、それが学びなんです。

 

チャレンジしなければ何も起こらない、成長もない、成長にはリスクが伴う。それは当たり前なんですよ。

 

ダメだったら修正すればいいんですよ。命までは取られないんですから(笑)

 

 

 

 

編集後記

 

短い時間しかお話していませんが、すごく面倒見のいい方だなと思いました。取材終了後、営業のコツをお聞きしようかと思ったんですが、結局私の悩み相談みたいになってしまいまして…(笑)それでも、嫌な顔一つせずアドバイスをくださいました。濱野さん、ありがとうございました!

 

 

取材・文 / 森田 総明

写真 / 細川 俊介


濱野 正治

日勝株式会社 取締役

立命館大学 経営マネジメント学科卒業後、東海銀行、プルデンシャルファイナンシャルマネージャー、日本生命マネージャー職を経て、日勝株式会社 不動産管理&エネルギー事業(発電事業、太陽光発電と蓄電池の販売)に携わり、京都を中心に再生可能エネルギーの普及に努める。

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