夢を紡ぐwebマガジン【凛】- 夢を紡ぐwebマガジン -

なくてはならない存在にはなりたいですが、あまり目立ち過ぎないことです(笑)あくまでも裏方ですから。

企業の抱える問題点を内側から改善する。

まだ誰も気付いていない能力を引き出し、経営者とスタッフの悩みを解消!

健全な会社運営をサポートするキャリアコンサルタント・岡本陽子さんに詳しい話をお伺いしました。

 

期待値を10%取り戻す!

 

キャリアコンサルタントとして、主に企業内のコンサルティングがメイン業務です。

 

企業やお店で人を採用する時って、面接する側もされる側も期待値があるから働きたいと思うわけじゃないですか。

 

自分はやれるって思っていたり、この人は自分の足りないところを補ってくれるかな、とか。

 

そういう気持ちで皆さん採用するんですけれど、半年も経ってくるとギャップを感じてしまったり、やれると思ったのにやれないとか、もっと意見が通るのかなと思っていたけど通らないということが結構あるんですよね。

 

――意思の疎通はなかなか難しいでしょうね。

 

ええ、そうなんです。あとは経営者の方向性や、やり方について行くのか行かないのかっていうのもあったりすると思うんですけど。

 

昔、広告代理店をやっていた頃に求人広告を担当していたんですけど、経営者のインタビューだけじゃなくて、店長や新卒一年目の方にもインタビューをするんですよ。

 

その時にすごく頑張っている店長さんがいて、オーナーさんもすごく期待していたんです。

 

私も外から見ていると、あの店長さん頑張っているなって思っていたんですけど、経営の考えの違いとか、スタッフの育て方の違いとかで、結局辞めてしまったんですよね。

 

ミエナイチカラ

 

第三者のキャリアコンサルタントとして、その人自身では言いたいけど言えなかったことをヒアリングします。

 

やるべきことであったり、その人自身にも見えていない力を気付いてもらうための支援をしています。

 

――自分でも気付いていない力を、どのように気付かせてあげるんですか?

 

生まれ持った特徴ってありますよね。それは先天的な部分なんですけど、後天的に付いてくる方もありますよね。

 

家族、学校、友達とかの関わりとか、社会に出たら社会人の関わりとかで後天的に付いてくるものです。

 

例えば私でしたら、本当はすごくのんびりしているんですよ(笑)でも、広告代理店の時に厳しく育てられたこともあって、仕事は早いんですよ。

 

そういう力は後から見に付いてくるんですけど、のんびりしているとかの特徴って仕事をする上では消してしまうじゃないですか。

 

そういう仕事では見せていない、仕事に生かせる特徴は何なのかと考えた時に、その人が出来ることが見えてくるんですよ。

 

それが自分の仕事のことだけではなくて、まわりのサポートがうまいとか、教えるのがうまいとか、そこが見えてきたら仕事の幅が広がっていきます。

 

例えば、経営者がこの人には任せられないなと思っていた内容でも、やらせてみる価値はあるのかなと思ってもらえるようになると思うんですよ。

 

――経営者にもいろんなタイプがいて慎重派と行動派がいると思うんですけど、どちらのタイプが多いですか?

 

慎重派もいれば、ざっくばらんな人もいます(笑)。でも、共通して言えるのは真面目な人ほど深く悩みすぎていると思いますね。

 

代表者って結構気を使うじゃないですか、スタッフに対して。本当は言いたいけど言えない。

 

言ったら辞めそうだから波風立てないように何も言わないって言う方が多いんですよ。

 

逆にトップダウン方式で押さえつけているところもあります。そういう経営者さんに対しての相談業務とキャリア講習という形でセミナーなどで気づきを提供できればと思います。

 

起業の理由

 

求人広告で多いのは、だいたい誰かが辞めた時に募集するというパターンが一番多いんですよ。もちろん、店舗オープンでの募集もありますけど。

 

誰かが辞めないと、私達としては仕事がもらえない。そういうところに少し違和感を覚えてしまったんですよ。

 

ですので、もっと企業やお店に深く関わって人材の定着の支援をしていける仕事の方がやりたいと思ったんです。

 

――起業されてから、難しかったことはありますか?

 

従業員の方からすると、いきなりやってきた見知らぬ人と話をしないといけない訳ですよね。だから、「何を話すの」って言う方が多かったんですよ。

 

「やらされている感」とでもいいますか。相談するということが、日常の状態に持っていくのが難しかったですね。

 

――どんな相談が多いんですか?

 

人によって違いはありますが、一言目から「辞めようと思っている」と言う方もいましたね。まあそういう人の方が辞めないことが多いんですけど(笑)

 

やはり普段言えないことを言って、スッキリすることもあるんですよね。ストレス発散といいますか。

 

あとは仕事だけではなくて、家族の事とかも普段社内では相談しにくい部分ですので、私が話を聞かせていただく場合もあります。

 

キャリアコンサルタントに求められる能力

 

 

こちらから結論付けるということはしません。「自分の能力」とか、「過去の事を振り返りながらどういう乗り越え方をしたのか」であるとか、「昔好きだったこと」であるとか、「その昔好きだったことを、今の仕事に活用する方法」であるとかを、とにかく本人に気付いてもらうっていうのが一番大切ですね。

 

何かをずっと考えていて、あるときパッと閃いたら頭がスッキリするじゃないですか。そんな感じですね。

 

何を話したらいいかわからない人もいるので、そういう人には紙に書きだしてもらう場合もあります。書き出してもらうと、整理しやすいので気付くことって多いんですよ。

 

――「リフレーミング一言集」というのをブログで拝見しました。どのようなものですか?

 

長所と短所って表と裏で、裏側にある短所も見る角度を変えると、長所になるよっていうことです。それを考えてリフレーミング一言集をやっています。

 

ちょうどこれを始めた時に、大学のキャリアセンターでの仕事を受けていたんですけど、その時に感じたのは目立つ人と目立たない人が本当に極端だなと感じていたんです。

 

けれど、目立たない人に取り柄がないわけではない。でも、そう感じている人もいるかもしれないと思って、学生の方向けの支援として始めたのがきっかけですね。だから、その時はインスタグラムでやっていました。

 

――学生のうちからキャリアの部分を気にされる方は多いんですか?

 

積極的に聞いてくる人は結構いますね。3年生の方だと、インターンシップについての問い合わせがあったり。

 

逆に学生の間は遊んでいたい方ももちろんいます(笑)もちろん、それはそれでいいんですよ。旅行でも遊びでもアルバイトでも。

 

ただ、それにプラスして例えば飲食店でのアルバイトだったとしても、仕入れのやり方、社員のお客様との接し方、業者さんとのやり取りなど、気にしているうちに興味を持って、結果的に飲食業界に進みたくなるっていうこともあるかもしれないと思いますので、何をするにしても少しアンテナを張ってもらえたらいいなと思います。

 

新しい支援のカタチ

 

今の新卒採用って企業からのオファー型になっていて、自分の特徴を動画でアピールできる画面もあったりするんですよ。

 

けれど、全員が全員そんなに自分をアピールできないと思ったんですよ。どちらかというと、それは目立つ人向きと言いますか。

 

そういう思いがあって、それ以外の人たちがどういう発信ができるのかと考えた時に何か少しでも支援になればと思ってリフレーミング一言集を始めました。

 

キャリアコンサルタントとしての信念

 

なくてはならない存在にはなりたいなと思ってはいるんですけど、目立ち過ぎないことです(笑)本人のキャリアの支援ですから、あくまで裏方ですね。

 

目指す社会

 

今はキャリアコンサルタントとして外部から入っていますが、そういう部署が存在している企業ももちろんあります。

 

ただ、中小企業にはそういう部署が無い場合が多いんですよ。

 

できれば、一つ一つの企業の中にキャリアコンサルタントのような知識を持った人が常駐するというのが、理想の形だと思いますので、そういう人の育成をしていきたいと思っています。

 

その会社にいる方で適任者を探していけたらいいですね。聞き上手な方であったり、50代60代くらいの方が、若い社員にとって「相談しやすい」、「愚痴をこぼしやすい」、ある意味おじいちゃん的な存在になってもらって、一つの会社の立ち位置としてキャリアコンサルタントとして関わるのがいいかなと思っています。

 

――キャリアコンサルタントとして、どのような社会になればいいかとお考えですか?

 

やっぱり社内の人間の方が詳しくわかるので、ゆくゆくは社内で完結するほうが、問題の改善はしやすいと思います。

 

やらされるではなく、自発的に仕事をする人が増えていけばいいなと思います。それをするにもやはり環境が大事ですね。

 

そのためにも、キャリアコンサルタントという仕事をもっと皆さんに知って頂きたいです。

 

 

 

 

編集後記

 

まず、私が彼女に持った印象は「ほっとする」でした。話していて、とても安心するんです。彼女の優しい雰囲気が、悩みを持った経営者や従業員の本音を引き出して問題解決に導いていくのかなと感じました。優しい中にもしっかりとした芯をお持ちの素敵な方でした。キャリアコンサルタントという仕事を通して、社内で完結できる環境を作る。そのような社会を目指す彼女の活動を今後も応援していきたいです。

 

 

取材・文 / 森田 総明

写真 / 細川 俊介


岡本 陽子

SOARist
代表 キャリアコンサルタント

15年半の求人広告業界で中小企業200社以上の取材経験にて、経営者とスタッフの間に大きなギャップや価値観の違いがあることを知り、優秀なスタッフほど、すれ違いのまま離職をする経緯がある現実を知る。その経験を経て、現在はキャリアコンサルタントとして、経営者とスタッフの間のバランサー役として、それぞれの職階の目線に合わせ、不安や悩み事を解消していく。

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