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見た目とか内容ではなく、まず自信。自信をつけるためには人のマネをしたらいいと思いますよ。

立体駐車場×レンタカー。駐車場×メイド。次々とユニークな施策を打ち出しては軌道に乗せていく多々良氏。見た目の風貌も然ることながら、非常にクレバーな印象を受けます。事業成功の裏には人に対する熱い想いがありました。株式会社 標 代表取締役の多々良一志氏にお話しを伺いました。

 

 

Wエンジン

 

――現在の事業について教えてください。

 

駐車場業とレンタカーをやっています。コインパーキングではなく、立体駐車場の運営です。空車室をレンタカーで埋めて稼働させるというWエンジンですね。

 

――立体駐車場でレンタカー事業を運営されるというのは珍しいですね。

 

そうですね。私自身もあまり見かけませんね。立体駐車場のオーナーさんはとにかく固定費が高いんですよ。

 

駐車場だけでやっていると、空室の問題で運営会社からの家賃収入も厳しくなるんです。

 

運営会社も初めの契約からどんどんと家賃交渉をしていって、家賃を下げていくのが悪い慣習として依然とあるんです。

 

でも、ウチはレンタカーをやっていますので、初めの契約の家賃は維持できるんですよ。オーナーさんにとったらそこは魅力かもしれませんね。

 

――人気の車種、どういった人が利用者するか教えてください。

 

マーチとか、ヴィッツみたいなコンパクトカーが良く出ますね。利用者は若い人が圧倒的に多いです。移動手段にお金をかけたくない人達ですね。

 

――そもそも、駐車場業界に入った経緯は何だったんですか?

 

もともとは、福岡の住宅メーカーの会社で働いていたんですが、ご縁があって駐車場の会社に転職したのが始まりです。

 

入社した先の経営状態が苦しかったんですが、そこを立て直したのも良い経験になりました。

 

レンジローバー

 

――なるほど、ではレンタカーを始められたキッカケは?

 

7年前に駐車場の運営をやり始めたのですが、その頃レンジローバーが欲しかったんですよ(笑)でも、今のままじゃ買えない。

 

何がいいのかなって思った時に、ふとレンタカーが良いんじゃないかなと思ったんですね。

 

例えばレンタカーが3台あったとして、その3台からのキャッシュフローが月々10万円とすれば、レンジローバーを買った場合、支払いが10万円であれば、そのレンタカー達がレンジローバーに乗せてくれるという、かなり甘い思惑です。まぁ、物欲です(笑)

 

メイドパーキング!?

 

 

――多々良さんは、一時メイドパーキングを始めたということで、よくメディアに掲載されていましたよね。

 

そうですね。メイドが待っている駐車場を大阪の日本橋で運営していました。反響はめちゃくちゃありましたね。

 

TVとか、新聞にも取り上げていただきました。ネプチューンさんの「ナニコレ珍百景」という番組にも取り上げて頂きました。

 

僕自身も30分程インタビューを受けたんですが、全部カットされていましたね(笑)メイドさん達だけTVに映っていました。

 

――売り上げが凄かったんじゃないですか?

 

そうでもありません。メイドに会いたいっていう人は車を保有しない人が多かったんですね。メイドに興味がない人には効果は薄かったんです。

 

でも、それでもラジオで取り上げてくれていたりして、賑わってはいました。

 

出庫できない

 

――駐車場運営をされている中で、一番苦しかった出来事を教えてください

 

一昨年の12月にメインでやっている大きな駐車場が機械の故障で2週間止まってしまったんです。

 

その時の対応が大変でした。機械自体が動かないので、車も出せないし、お客様にも申し訳なくて。

 

その時は博多にいたんですが、すぐに戻りました。帰りの新幹線の中では、死刑台に送られるみたいな気持ちでしたが、責任は全部僕にありますから仕方ないですよね。

 

新幹線のなかで「絶対に負けない」とノートに300回くらい書いてましたね(笑)今思うと気持ち悪いんですが、その時はそういうことをしない気が紛れなかったんだと思います。

 

その時に対応してくれたスタッフや関係者の方には本当に感謝しています。

 

――仕事をする上でのスタンスを教えてください

 

「目の前の人の役に立つ」ということですね。お客様、従業員とか、全てのステークホルダーの人達に役に立てるように。

 

従業員には厳しく接する時もありますが、それはその先にあることを意識してほしいからです。

 

僕たちの場合はお客様からお金を頂くのですが、駐車場のオーナーさんとの関係もすごく大事。

 

ですので、人材教育にも力を入れているんです。入社したらオリエンテーションもします。社内研修制度もあって、外部にも研修に行きます。それは、もちろんアルバイトの方も同じです。

 

僕は、「ここで働くと社会人としての基礎を身に付けられる」ということを彼らにコミットしています。そうすることで、目の前の人の役に立つということを覚えてもらっています。

 

少子高齢化の社会で働き手が少なくなるなか、個々の力を上げることが重要だと思っています。社会に出て、役に立てるような人材になれば嬉しいですね。

 

――なるほど、従業員さん達は嬉しいでしょうね。では、人生の中で一番大切なことは何だと思いますか?

 

コミュニケーションだと思います。人生はコミュニケーションで出来ていると思うんですよ。対人関係が苦手だと言う人は、自分から扉を開けるように気を付けた方がいいと思います。

 

そのためには自信が必要だと思います。見た目とか内容ではなく、まず自信。自信をつけるためには人のマネをしたらいいと思います。

 

マネしすぎで・・・

 

僕が昔勤めていた住宅メーカーでは、トップセールスを挙げていたのは女性だったんです。僕もトップになりたくて、とにかく彼女のマネをしました。

 

何をどのように伝えているか、字の書き方、電話の出方、声色、最終的にはマネをし過ぎて内股で歩いていたんです(笑)

 

それくらいやって、売れるようにはなったんですが、意味があるかは別として、そういう心構えが必要なんじゃないかなと。

 

――では、最後に今後の駐車場業界について教えてください。

 

大阪のこのアムザ1000という場所は凄く有名なんですよ。立地も良い。例えば近所の飲食店がTVなんかで放送された翌日なんかは、車を止めに行列が出来ます。

 

大阪の芸人さんもTVでアムザ1000のことを話したりするので、それが宣伝効果になっているんです。

 

ここを起点として地域を活性化させていくということがポイントになるでしょうね。そこも駐車場経営の魅力の1つですね。

 

 

 

 

編集後記

 

「いらっしゃいませ」と言う元気な声が立体駐車場に響く。大阪ミナミを代表する建物アムザ1000には、これからの日本を担う若者が元気に働いています。取材中に伺った人材教育に対する想いは、確実に従業員にも伝わっていると感じました。サラリと話していただけましたが、激戦区である場所を維持、拡大するのには並大抵の努力では難しいと思います。事業拡大とともに、今後どのような人材が巣立っていくのかにも注目したいです。

 

 

取材 / 森田 総明

写真 / 細川 俊介

文 / 濱中 圭介


多々良 一志

株式会社 標
代表取締役

住宅メーカーの営業職を経て駐車場業界へ参入。
メイドパーキングやレンタカーとのWエンジン等の施策で運営先を開拓。
日本中の立体駐車場サブリース条件の適正化を掲げ、徹底した効率化と人材育成に力を入れている。現在、東京、大阪、福岡に拠点がある。

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