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中国現地では手に入らないものが日本にはある。そこに特化したものがあれば面白いんじゃないかな。

「元々は旅行業界で働きたかったわけではないんです(笑)」そうやって話す谷川氏は旅行業界の中でもインバウンド向けの医療・健康・美容ツーリズムに特化したオーダーメイドの旅行サービスを手掛けている。「健・美 旅游指南」とは、どのようなものなのか。詳しく話しを伺いました。

 

旅行が嫌い!?

 

――大学卒業後すぐに旅行業界で働いたのですか?

 

はい。卒業後は大手の旅行会社のグループ会社に就職しました。当時はインバウンドという言葉自体もなく、旅行業界全体的に、社会的地位が低いというか・・・とにかく、ハードスケジュールで毎日大変でした。

 

旅行会社だったんですが企画・手配専門の会社でしたので、パンフレットをひたすら作成したりで、ずっと会社に引きこもりだったんです。

 

旅行が好きで就職した人はイメージと違って続かない人が多かったですね。私はもともと旅行が好きというわけではなかったので、辞めずにいれました(笑)

 

――えっ!旅行が嫌いだったんですか?

 

いえいえ、嫌いというか、好きでもないというか・・・。就職した先がたまたま旅行会社だったんです。

 

一時は違う業種の会社にもいましたが、気がつけばこの業界に長くいますね(笑)

 

インバウンド!!どこの国が一番多いのですか?

 

中国です。元々が中国へのアウトバウンドの仕事をしていたのと、その後上海の旅行会社に勤めていた時がありまして、その関係で中国が一番多いですね。

 

ちょうど上海万博の頃くらいから訪日客が増えてきていまして、現地で仕事をしているとニーズが本当に多種多様なのを肌で感じていました。

 

肌で感じる現地のニーズ

 

ただ単に温泉に入りたいとか、桜を見たいというのではなく、アニメが好きだから日本に行くとか、美容の勉強をしたいとか、そういった様々なニーズがあり、それは今後もどんどん増えていくだろうという予感は感じていました。

 

中国現地では手に入らないものが日本にはある。そこに特化したものがあれば面白いんじゃないかなと思うようになったんです。

 

――今、中国の訪日客にとって一番ニーズのあるものは何ですか?

 

やっぱりニーズがあるのは医療、健康、美容ですね。特に医療が多いです。

 

もちろん、中国にも医療機関はたくさんありますが、医療技術や医療サービスの面で日本は安心感があるということと、中国自体の経済力も上がっていますから、お金がかかっても、安全できちんとした診察をしたいといった方は多いですね。

 

何より、中国から近いですし、ついでに温泉を楽しんだり、買い物なんかもできますし。

 

――2015年の起業から、これまで順風満帆だったんですか?

 

いえいえ、毎日壁だらけです。とにかく最初は病院の受け皿を探して固めていかないといけない。

 

日本は医療に関してはまだまだ閉鎖的ですから、本当に大変でした。それは今でも続いています。

 

もちろん病院にもよりますが、日本人の患者さんとの住み分けの問題なんかもありますし、一筋縄ではいかなかったですね。

 

それと同時に現地のツアー客も開拓しないといけませんし、かといって受け皿がないと駄目だし・・・。

 

地道にコツコツと開拓を続けていました。こればかりはあせってもできるわけではないので、じっくりといった感じで進めていました。

 

だから、軌道に乗るまでは時間がかかりましたね。

 

妥協しない

 

 

――オーダーメイドの旅行を手配するにあたって、こだわっている点はありますか?

 

品質の良いものを届けたい。これは妥協したくないところです。お客さんにとって何がベストかというのは常に追求していきたいですね。

 

お客さんが何を求めているのか、最高のものなのか、それとも費用の面なのか。一つ一つ、オーダーメイドなので大変で、時間もかかりますがそこは妥協したくないんですよね。

 

自分にできるのはそこだけですから。そこは妥協せず追及していきたいんです。

 

――オーダーメイドの旅行は、具体的にはどんな風に組み立てるのですか?

 

ある程度のベースプランというのは当然幾つかありますが、何がしたいかを聞いて提案します。

 

もちろん、観光もあります。中には着物を着たい、書道をやってみたいというのもありました。

 

先日は親子ツアーがあって、日本の子供たちと一緒に交流し和太鼓を叩きました。文化交流の側面もあるんです。

 

これからのインバウンド

 

日本での治療ニーズはどんどん高まっているので、そこを中心に伸ばしていきたいですね。医療を中心に据えながら健康、美容の面も。

 

日本でも地域格差があって地方の病院なんかとも連携していきたいですし、その地域の活性化にも繋がります。

 

医療以外で今多いのは、日本で学びたいというニーズが多いんですよ。例えばエステ関係。中国の美容関係者が、日本で学んで、箔をつける。

 

中国ではまだまだ日本ブランドという考え方もあって、日本で勉強したことがステータスになるんです。そういったところも今後は考えていきたいですね。

 

――訪日客の増加やニーズの多様化により、未来は明るい感じがしますが、課題はあるのですか?

 

やはり受け皿の問題です。医療にしても、美容にしても、インバウンドのニーズがようやく認知されてきた感じはあるのですが、まだまだです。

 

もっと根柢の部分からですね。中国のことを知らないというところから始まるので、「中国はこんなところですよ」からですね。

 

もう一つは日本との習慣の差ですね。どちらが良い悪いではないのですが、習慣自体が違うのでそこは大変です。

 

一見よさげに見える話でも、真に受けたら難しいですし、でもある程度真に受けないと進まないし、信頼できるパートナー企業を探すのも大事なことですね。

 

――これから起業したいという人達に対して、何かアドバイスを頂けませんでしょうか?

 

安定した生活がある人は、出来るだけそれを大事にしておいた方が良いと思います。思った以上に大変。自分もそうでした。

 

夢や希望は大事ですが、そこが先走るとしんどくなります。ある程度“あたり”をつけて臨む方が大事じゃないかなって。もちろん性格にもよりますけど。

 

 

 

 

編集後記

 

今でこそ、インバウンドという言葉が広く使われるようになってきたが谷川氏の場合は自身の上海勤務での経験からくる肌で感じた現地のニーズ、熱感を知っている。インバウンドツーリズムにおいて、そのアドバンテージは凄いものがある。また、医療機関の開拓、美容コンテンツの発掘や美容ツアーの企画、一つ一つ着実に実績を積み上げている谷川氏の姿勢に感嘆した。今後も谷川氏を応援したい。

 

 

取材・文 / 森田 総明

写真 / 細川 俊介


谷川 真理子

株式会社マイルストーン
代表取締役
設立 平成27(2015)年6月

旅行業登録
大阪府知事登録旅行業 第3-2800号
「健・美 旅游指南 - kenbitabi -」とは
「健・美 旅游指南」とは、中国人の訪日(インバウンド)旅行客向けの、医療・健康・美容をテーマとしたオーダーメイド型旅行サービスの総称です。※「旅游」は中国語で「観光(する)」を意味します。「kenbitabi」(けんびたび)は、健康・美容・旅(旅游)の頭文字を取った造語です。

主に、下記のようなサービスを提供しています。
日本で人間ドックや治療を受けるための医療ツーリズム
日本の最先端の美容施術(アンチエイジング、エステ、ネイルやヘアサロンでの施術等)のご紹介、お手配
日本での産業視察、研修・セミナー等のコーディネート

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