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日本から相続・後見のお困りをなくすため、日々奮闘中。はじめまして、マスダマサコーヌです!(笑)

成年後見人としてのプレッシャーを抱えながらも、相談者の人生に最期まで寄り添う増田正子氏。

10年という時間をかけてこの道を追い求めた理由は、誰かを助けたいという純粋な想い。

挫けそうになりながらも、決して諦めなかった彼女だからこそ伝えられる夢を追う人達への言葉。

「責任を持って死ぬ」その言葉の本当の意味とは。

詳しくお話を伺いました。

 

愛と信頼の司法書士

 

――現在の事業内容を教えてください。

 

不動産の登記や相続が起こった時の名義変更、預貯金関係の解約手続きや相続全般、あとは成年後見のお仕事をさせて頂いております。

 

――増田正子司法書士事務所の強みはなんですか?

 

当事務所は「愛と信頼」で成り立っております(笑)

私自身が女性であることが強みだと思っていますので「優しさ」「柔らかさ」「たおやかさ」を重視してお仕事をしています。

 

基本的に相談に来る方は困っている方ですので、その方が抱えている問題について深くお話をお聞きするのはもちろんですが、リラックスして気持ちよく話してもらうのが一番かなと思っています。

 

――相談に来られる方はやはり女性が多いですか?

 

いえ、もちろん男性の方も多数いらっしゃいます。

けれど、特に女性の方には安心感を持ってお越し頂けているみたいですね。

 

10年の歳月をかけて

 

――最初に社会保険労務士になった経緯を教えてください。

 

昔は専業主婦が大希望だったんですよ(笑)

 

ところが主人がリストラにあってしまって、私も働きに出ることになったんです。

 

どうせやるからには一生続けられる仕事をしたくて、社会保険労務士の資格を取ろうと思って勉強し始めたのがきっかけでした。

 

社労士の試験は1年で合格することができました。成績がよかったので資格試験の講師にならないかと誘われたんです。

 

それで講師をしながら司法書士の勉強を始めて、合格するまでに10年かかっているんです。

 

――なぜ司法書士を目指したんですか?

 

講師をしていると毎年合格者が出ていきますよね。その方々が開業して実務経験を積んでいくのを見て、素直に羨ましいなと思ったんです。

 

私は毎年講義ばかりで同じ所でくるくる回っているだけのような気がしたので、また何かを頑張ってみたいと思ったんです。

 

そんな最期は納得いかない

 

 

もうひとつ理由があります。実は昔この事務所近くの踏切で老夫婦が自殺するという事件があったんです。

 

そのご夫婦は二人とも障害をお持ちで、お金が無くて生きていけないっていう理由で死を選んだんです。誰にも助けを求めることもできずに、おにぎり1つだけを持って。

 

でもね、それってどうにかする方法はあるんですよ。

 

その方法を知らないっていうだけで命を落とすとか、助けを求めることが出来なくて最悪の結果になってしまう、それが私には納得できなかったんです。

 

だから私は困っている人に対して何か少しでもお役に立ちたくて、10年間勉強を頑張って司法書士になったんです。

 

震え続けた手

 

――事務所設立から5年ですが、辛い時はありましたか?

 

精神的辛かったのは、一番初めに成年後見人になってお見送りをしたときですね。

 

亡くなった後のいろんな事を、自分一人でしないといけないプレッシャーがとても大きくて・・・。

 

今だったら誰かに相談できるんですけど、その当時は誰に何を相談していいのかもわからなかったし、なにより心の準備が出来ていなかったんです。

 

それに、なかなか人の遺体を見る機会もないですしね。あの時は本当に倒れそうになってしまって、終わってからも3日間ぐらいはずっと手が震えていました。

 

――その状態をどうやって克服していったんですか?

 

慣れるしかないんですけど、私はこの慣れが本当に怖いと思っているんです。

 

――慣れが怖い、と言いますと?

 

今年の7月に後見人をしていた方が急に亡くなって、病院に迎えに行ったんですよ。

 

そしたら看護師さんや医師は「顔はもう見なくていいですよ」って言うんです。

 

何でだろう?と思っていたら、別の看護師さんが顔に掛けてある布をめくったんですよ。

 

そしたら、目がパカッと開いていたんですね。顔も痩せているから、普通の人の目よりも大きく見開かれているんです。

 

葬儀場にお連れしたら納棺師さんが綿を詰めてきれいな顔にしてくれるんですが、その光景を横でじっと見ていられる自分が、良いのか悪いのかわからずに悩んでいます。

 

他の方はそこまで付き添うことはないので、周りには「あまり深入りするな」って言われるんです。でも、私はどうしても最後までお見送りしたいんです。

 

――なぜ最後まで見送るようにしているんですか?

 

最初担当した方が亡くなった後、お別れのご挨拶をするために遺体を安置する冷蔵庫に行ったんです。

 

覗き込むと、小さい花が足元にポツンと置かれていました。

 

人って生まれてくる時は、誰かに幸せな気分を与えて産まれてきますよね。けれど亡くなる時には1人ぼっち。

 

それがすごく寂しいなと思ったんです。だから出来る限り最後まで付き合おうと決めたんです。

 

――増田先生の信念はなんですか?

 

必ずご希望に添って、関わった人が心穏やかになるっていうことは自分自身の中で常に大切にしています。

 

――これからの事業展開を教えてください。

 

司法書士会大阪河内支部の副支部長もやっていて広報を担当しているんですけど、そこで相談会を開催すると相続関係の相談が非常に多いんです。

 

自分の人生っていうのは長い流れの中の1つの点なんですけど、その点を次に繋げて線にしていくことが人間の最大の仕事だと思うんですよ。

 

だから自分で命を絶つのは絶対ダメですし、そうならないようにお手伝いをしていきたいので、相続関係には力を生きていきたいです。

 

ラジオde正子

 

広報の活動として八尾の「FMちゃお」と言う放送局で金曜日の10時半から20分間位出演しているんです。

 

この時間が勝負だと思ってしゃべり倒しています(笑)

 

――支部の活動としてずっとやっていたんですか?

 

いえ、最初はCMを流しているだけだったんですけど、試しに番組で喋らせて下さいって言って1時間枠をもらったんですよ。

 

そしたら月1回出演しませんかって言ってもらえたんです(笑)

 

――ラジオの内容はどういったものなんでしょうか?

 

大阪司法書士会でのイベント、例えば東大阪と八尾の相談会のご案内とかですね。

あとは私のしょうもない話です(笑)

 

おかげさまで相談会の件数は増えてきましたね。

 

――増田先生効果ですね(笑)

 

いえいえ「FMちゃお」のおかげです(笑)

 

責任を持って死ぬということ

 

――これからどういった社会を作っていきたいですか?

 

「責任を持って死ぬ」って言うのを日頃から言っていますね。朝早くからラジオでも言っていますよ(笑)

 

まずは「ピンピンコロリ」は夢だっていうのを自覚することですね。

 

今の社会保険制度では医療制度も含めて、人って簡単には死ねないんですよ。

 

病院に長期間入院しなければいけない方もいますし、寝たきりになってしまう方もいます。

 

自由に活動出来ること、おいしいものが食べられて自分の足で歩けてって言うのはすごく限られた時間のことで、その中で自分の人生の最後について考えるのはすごく大事なことだと思うんです。

 

亡くなってしまえば何も言うことができなくなりますから「わしの目の黒いうちは~」って言うのは不可能なんですよ。

 

兄弟姉妹の関係性が薄かったりすると1円単位で揉めることもありますから。

 

「責任もって死ぬ」って言うのは、自分がいなくなったらそれで終わりではなくて、みんなに最後の最後まで良い人だったねって言ってもらえるように、死んだ後の事までしっかり考える。

 

凄く大事なことだと思います。

 

日本の空き家問題

 

八尾市の空き家対策の協議会の委員もやっているんですよ。

 

日本は少子高齢化が進んでいく中でも住宅の供給はあるんですけど、そうなると当然古い家はどんどん誰も住まなくなって空き家になっていきます。

 

そうすると防犯の面でも街づくりの面でも良くないんですよね。

 

それだけじゃなく、家を売却する時は現在の所有者に名義変更しなければいけないんですけれど、何代も前の戸籍を集めるだけでも大変だし、費用を誰も払わないってこともあります。

 

そうなると、どうしようもないんですよね。

 

それを行政としてどうしていくかという問題に取り組んでいるんでいます。

 

暗い話が多いですね(笑)

 

あと私は創業支援もやっていまして、金融機関や行政の依頼を受けてセミナーもさせて頂いております。

 

人前でおしゃべりするのが大好きなので、そうやって地道に増田正子ファンを増やしていってます(笑)

 

辛くても諦めないことが大事

 

――夢を持って頑張っている方にアドバイスをお願いします。

 

当たり前の話になるかもしれないですけど、やっぱり諦めないことですね。

 

私も10年かけた司法書士の勉強で、何度も諦めかけたことはありました。

 

経済的に追い詰められていたし、試験には毎年落ちる。精神的にはとてもきつかったですね。

 

でも今は本当に諦めなくて良かったと思います。

 

息子が一人いるんですけど、ここで逃げたら息子に何も言ってあげることができなくなると思ったんです。

 

その気持ちがあったから頑張れましたし、やっただけの事が返ってくるっていうのは身を持って感じました。

 

それと正直に頑張って生きていれば、必ず誰かが助けてくれるっていう事も感じますね。

 

何をやりたいかって言うのは大事だと思うし、傍から見ると事業としてまだ甘いなって段階かも知れない。

 

でも自分が一生懸命考えた事ならば責任もって全うしましょう。やると決めたことは諦めない。

 

素直に誠実にやっていればその夢が叶うかどうかはわからないけれど、何らかの形で必ず結果は出ます。

 

たとえ最初に思い描いたものと違う結果になったとしても、きっと満足できるはずです。

 

 

 

 

編集後記

 

高齢化社会真っ只中の我が国にとって、相続問題の解決や成年後見制度は非常に重要な役割を担っています。動けなくなる時、判断力が失われる時、亡くなる時は必ずやって来る。

 

依頼主の財産や想いを守るだけではなく、これからを生きる人をフォローするためにも増田氏は尽力しています。

 

増田氏が提言する「責任を持って死ぬ」ことこそが、後の世に生きる人への何よりの贈り物なのかもしれない。

 

増田氏ご自身も本当に優しく面白く、魅力にあふれ、またチャーミングな一面もありました。

 

相談者の方もそんな増田氏だからこそ、心を開くのかもしれませんね。私自身も純粋にファンになってしまいましたから(笑)

 

「愛と信頼」に偽りなし。

 

またお会いできる日を楽しみにしています!

 

 

取材・文 / 森田 総明

写真 / 細川 俊介


増田 正子

増田正子司法書士事務所
代表 司法書士・社会保険労務士

当事務所は、女性ならではの「芯の強さ」「粘り強さ」を基本に、優しさと思いやりに溢れた対応をモットーにしております。
また、「法律系の堅苦しい事務所」ではなく、来て頂いた皆様にリラックスして頂けるように心がけております。
サロンのような当事務所で、ご相談承ります。お気軽にお問い合わせください。
枝豆と河内音頭の八尾にて、心からお待ちしております。

大阪司法書士会所属:大阪第3941号
簡易裁判所訴訟代理権認定番号:第1112054号
公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート大阪支部会員
全国社会保険労務士会連合会:登録番号第27120225号
大阪府社会保険労務士会所属:会員番号第20430号

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