夢を紡ぐwebマガジン【凛】- 夢を紡ぐwebマガジン -

どんな方にも同じように接する。それは話しをする量の問題ではなくて、配慮の深さという意味で。

MCのみならず、トレーニング指導、プロデュース業など幅広い事業を手掛ける上林久美子氏。

卓越したコミュニケーションスキルを持つ彼女独自の視点で作り上げる真のホスピタリティとは。

秘書、医院開業、講師、様々な経験の蓄積から生み出されたノウハウは一体どういったものなのか。

詳しくお話を伺いました。

 

3本の柱

 

――現在の事業内容を教えてください。

 

大きく分けて3つの柱があります。

まず1つ目はMC・アナウンサー部門、2つ目は人材教育、スタッフのホスピタリティ指導の部門、そして3つ目はプロデュース業ですね。

 

――3本の柱をそれぞれ詳しく教えてください。

 

MC部門は、私自身がMC・フリーアナウンサーとしてイベントやパーティーの司会をする部門です。

 

MCだけの仕事ではなく、MC含め企画打ち合わせの段階から依頼されることもありますし、企画だけを関わることもあります。

 

様々なイベントに携わってきた経験からアドバイスをして、より良いものを作り上げられるようにしています。

 

大きいイベントの依頼も、台本がない小さなイベントもよくご依頼があります。

 

――台本が無いのは難しそうですね。

 

私はアドリブが得意ですので(笑)

 

主催者の想いやポイントを押さえておくことで、想定外のことがあっても対応出来るのが強みでもあります。

 

逆に台本を用意してもらっても本当に基本的な情報しか書いていなかったり、内容が不足していることが多いんです。

 

その時は私がヒアリングしながらその部分を補っていきます。

 

――数で言うと、どれくらいの企画に携わっているんですか?

 

企画からの分は大体3~5本を並行しています。1本が大体3ヶ月くらいのスパンで、MCのみの仕事だと月で5~10本くらいです。

 

話のトレーニング

 

一般の方が今よりも少し上手に話せるようになるトレーニングなども行っています。

 

自己紹介をする場面って社会ではたくさんあると思うんですけど、発言が聞き取りづらい方もいらっしゃいますよね

 

それはとてももったいないことだと思いますし、まして誰もそれを教えてはくれないですよね。

 

――ポイントとしてはどこを変えれば良くなるんでしょうか?

 

1人1人違いはあるんですけど、良いところと悪い所、それぞれを自分自身で気付いてもらって意識してもらう。どちらも1つずつ変えるだけでメリハリが出てきますね。

 

――そういった研修は企業や店舗でも行うんですか?

 

はい、それが先ほどお話しした2つ目の柱である人材教育、スタッフのホスピタリティ指導の部門です。

 

業界が違うと当り前も違う

 

セミナーや研修は自分で開催することは無く、講師として呼ばれて指導をするんですが、そこに集まった方の働いている業界が違うと「当り前」っていうのも違ってくるんですよ。

 

でも、どの業界にも共通する事項について話をすると、深い話が出来なくなってしまう。

 

さらに業界を絞ったとしても、例えば立地、お客様の年齢層、経営者の年齢や性格でやりかたは全然違ってきますよね。そういった理由があって個別指導をするようになったんです。

 

いきなり凄いホスピタリティを目指すのではなくて、今のレベルより少し上げていきましょうというスタンスでやっています。

 

BtoBでは当たり前なんですが、一般の方に向けてそれができるかっていうのが大切ですよね。

 

お店で買い物をする、病院で診察を受ける、電車に乗る等、色々な形で私達は消費活動をするわけですけど、ホスピタリティが上がることでみんなが毎日気持ちよく出来ればなと思っています。

 

――もう一つのプロデュース部門についても教えてください。

 

店舗などで個別に指導をしている時に、スタッフの導線やオペレーションを確認して改善点を探していくんですけど、障害になるようなものが店内に置いてあったりするんですよね。

 

絨毯の色にしても、段差に気付きにくい色だったりすると一声かける手間が出てきます。

そういうのを見ていくうちに、レイアウトの事とかもアドバイスするようになったんです。

 

あとはホームページのイメージと店内の雰囲気が違うとかですね。本当は店内設備の人、内装の人、そしてホームページ制作の人で打ち合わせの段階から一緒に出来ればいいんですけど、なかなかそういったことは難しいですよね。

 

だから私がそういったことをまとめてプロデュースしていくようになったんです。

 

わくわくする生き方がしたかったんです

 

 

――上林さんの経歴を教えてください。

 

大学卒業後に九州電力の本社で勤務していまして、とても良い環境で毎日楽しく仕事をしていたんです。

 

当時オンライン化が進んでパソコンが普及し始めたころで、社内でインストラクターを養成するという話がありまして、その担当に私が選ばれたんです。

 

まぁ、結局別会社を作るということで話はなくなったんですが、そのタイミングで退社することにしたんですよ。

 

特に不満はなかったんですが、なんとなく自分自身がわくわくする生き方をしたかったんです。

 

――退社してからはどうされたんですか?

 

26歳で退社して、福岡市役所の臨時職員として局長秘書、次に福岡大学医学部の助教授秘書になりました。

 

秘書としての仕事で学会やパーティーでホテルに出入りする機会が増えていき、そこでパーティーコンパニオンの会社を立ち上げた女性社長と出会いました。

 

その方が、コンパニオン事業とは別にMC事業を立ち上げたいと考えていたんです。けれど、仕事を取って来てMCがいなければ困る、MCを雇っても仕事がなければキープしておけない、と悩んでいたみたいです。

 

そんな時にちょうど私と出会って 「MCやる?」って言われたんですよ。

 

MCとの出会い

 

私はMCの勉強なんてしたことがなかったので正直言って躊躇していたんです。

 

でも「あなたは自分の言葉で話せる人だから大丈夫、MCに向いてるよ」って言われて、じゃあやってみようと思ったんです。

 

それからは、本職のアナウンサーの人に現場に連れて行ってもらいながら進行の仕方等を勉強しました。

 

――修業時代はどのくらいの期間だったんですか。

 

2年近くですね。平日は秘書の仕事をしながら、土日にファッションショーのMCなんかをやっていました。

 

キャラクターショーやヒーローショーのお姉さんもやっていましたよ(笑)

「みんな、元気かな~~?」みたいな感じで(笑)

 

その後、あるプロモーション会社に大きい企画があるから手伝ってもらえないかと誘われたんです。

 

大手からMCになった私の経歴は珍しいみたいで、企業の案件などで声がかかることが多かったですね。

 

そのプロモーション会社の副社長がビジネススクールの講師をされていたんですが、そちらも任されるようになって、平日はスクールで秘書マナーを教えながら、土日はイベントやブライダルのMCをする。

 

今の原型のようなスタイルがこの時に出来上がりました。

 

――福岡から関西へはどういった経緯で来たんですか?

 

結婚を機に奈良に移り住むことになりました。

 

最初はここでの人脈も全然なかったので、福岡に仕事をやりに行きながら、夫の医院の開業立ち上げを一緒にやっていて、それと同時に大阪の事務所に登録してMCの仕事を始めました。

 

――福岡と大阪でギャップみたいなものは感じましたか?

 

福岡であればホテルの数なんかも限られているので、そこにいる方と親しくなれたんですけど、大阪での仕事は色んなところに行かなければいけないので友達や付き合いが増えていかなかったんですよ。

 

けれど奈良の仕事をした時に「この前○○で司会してた人ですよね」みたいに覚えていてもらうことが多くなったんです。

 

それで奈良で仕事をした方が楽しいって思うようになって、ここでフリーの仕事をするようになったんです。株式会社としてはまだ4期目(2017年10月時点)です。

 

奈良.FM

 

実は独立したての時にある女性と出会って、一緒に奈良.FMを立ち上げたんですよ。

行政や団体、ありとあらゆる人にお会いして約3000万円を2人で集めました。

 

市長がボタンを押して、私が第一声を務めさせて頂いたんです(笑)奈良って有名なんですけど、当時はまだまだ観光目線の情報ばっかりだったんですよね。

 

私達は「奈良に無いもの」を「無くしたい」という想いで頑張っていました。

 

――独立して辛いと感じたことはありましたか?

 

辛いっていうのとは少し違うのかもしれませんが、1つの場所でずっと仕事をして、人間関係を構築したりポジションを得たりするっていうのを見ていると、個人でやっている者としては羨ましく思うことはあります。

 

――仕事で常に心掛けていることはありますか?

 

どの人にも同じように接する、ということですね。

それは話しをする量の問題ではなくて、配慮の深さという意味で。

 

すぐに打ち解けてくれるタイプの人もいれば、ゆっくり親しくなる人もいますよね。

それぞれの人に合ったペースで声を掛けていって、たとえ話をするのが苦手な人であっても同じように気にかける、そういったところは常に心掛けています。

 

 

 

 

編集後記

 

上林さんはMCという仕事が心から好きで、仕事の最中も本当に楽しいんだそうです。

大勢の前で話をする、僕は想像するだけで変な汗が出そうです(笑)

そしてMCだけでは終わらないのが凄い。

自身の経験を全てリンクさせて次の新しい事業に繋げていく、彼女は今なお進化し続けています。

そしてどんな仕事に出会えるか、わくわくしながら日々を過ごしていることでしょう。

パーティーやイベントなどを企画される方、本物のMCはここにいますよ。

 

 

 

取材 / 濱中 圭介

写真 / 細川 俊介

文  / 森田 総明


上林 久美子

コミュニケーションデザインoffice 株式会社 クオリア
代表取締役

◆MC・アナウンサー
イベント・パーティー・学会・シンポジウムなど進行、運営、企画

◆コミュニケーション&ホスピタリティーアドバイザー
・スタッフ教育
マナー、接客、コミュニケーション講師
・店舗、病院、オフィス~
コミュニケーション空間アドバイス

◆コンサルタント
商品企画・プロデュース

私がしたいことは、『コミュニケーションの家庭教師』それぞれの❝その場❞に合った空気作りをサポートしたいと考えています。

この人を応援したい!
7

上林 久美子さんへのコンタクトはこちらから

このページの記事掲載者への感想やコンタクトをご希望の方は下記フォームに必要事項を入力し送信ください。
(※は必須入力になっております)

携帯電話のキャリアメールアドレス(@docomo.ne.jpなど)の場合返信できない可能性がございます。
メッセージの内容は事務局が確認し、掲載者へも内容をお伝えします。
また、掲載者への返信をお約束するものではありません。
誹謗中傷や規約に反するお問い合わせなどはお送りできませんのでご了承ください。

   
お名前
メールアドレス
  チェックされた場合は掲載者の方にメッセージと併せてお伝えします
メッセージ
>> 一覧に戻る

紡ぐコミュニティ - 凛人 -

凛では、「夢を紡ぐ」をコンセプトに凛として生き、時代を切り開く人物をご紹介しています。
夢や想いを多くの人に伝え、共感していただき、それを紡ぐサービスを展開しています。

地域から探す

業種から探す

ウェブメディアをご自身の活動に
ご利用ください

現在、当サイトでは掲載希望者を募集しております。
自薦・他薦は問いませんが、掲載には審査がございます。
ご興味のある方は、まずは下記よりお問い合わせください。

>> 掲載依頼はこちらから